この記事のまとめ
WiMAXの速度は、新しい機種の「Speed Wi-Fi 5G X11」で下り最大2,7Gbpsとなっています。
ただし、これはあくまで理論値であり、実際はこれより遅くなります。
WiMAXの速度は、一体どれくらい出るものなのでしょうか?
hikaritayasushi

WiMAXを利用していて、何となく速度が遅いと感じることは、よくあります。
そんな時は、

  • 速度制限がかかっているのでは?
  • 乗り換えた方がいいの?

と不安になりますよね。

当ページでは、WiMAXの速度について徹底解説!
WiMAXの実際の速度や評判、遅い時の原因と対処法も紹介しています。

※本記事の内容は2024年3月時点の情報です

WiMAXの最大速度(理論値)

WiMAXは、数あるポケット型Wi-Fiの中でも、とくに速度が速くなっていますが、WiMAXの速度は利用する端末によって、違いがあります。

端末によって搭載されているアンテナや機能が違うので最大通信速度や電波を受信する際の安定度が変わるためです。
WiMAXでは1年に1度のペースで最新機種が登場し、最大通信速度も新しい端末ほど速い傾向があります。

一番速い機種(Speed Wi-Fi 5G X11)で最大通信速度が2,7Gbps。
しかし、インターネットの速度は実際に使ってみると、思っていたほどの速さが出ないことも多いです。

これは、ベストエフォート値といって、企業側が発表している理論値であるためです。
「最大速度」が、日常使っていて出ることはまずありません。

WiMAXの実測値と平均速度

主な端末ごとの最大速度を見ていきましょう。

機種名最大通信速度実測値平均速度
モバイルルーターSpeed Wi-Fi 5G X11下り最大2,7Gbps
上り最大183Mbps
下り60,31Mbps
上り14,67Mbps
SCR01下り最大2,2Gbps
上り最大183Mbps
下り83,89Mbps
上り19,62Mbps
ホームルーターHOME 5G L12下り最大2,7Gbps
上り最大183Mbps
下り43,99Mbps
上り6,8Mbps
HOME 5G L11下り最大2,7Gbps
上り最大183Mbps
下り50,92Mbps
上り12,45Mbps

上記の表を見ると、どの端末も最大通信速度と実測値に大きな差があることがわかります。

それでは、ストレスなく利用できるための速度目安を見ていきましょう。

上り(アップロード)速度メールの送信1Mbps
SNSへの写真投稿・ビデオ通話3Mbps
SNSへの動画投稿・データ共有10Mbps
下り(ダウンロード)速度Webサイトの閲覧・メール受信・LINE受信1Mbps
YouTube動画(720P)視聴・ビデオ通話3Mbps
YouTube動画(1080P)視聴5Mbps
4K動画の再生25Mbps

上記の表を見ると、10~30Mbps出ていれば十分満足して利用できることが分かります。
紹介したどの端末も平均速度を見ると十分な速度が出ていると言えます。

モバイルルーターおすすめはこちら

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WiMAXの速度に関する評判


WiMAXの実測を報告している口コミを見ると、50Mbps~100Mbps程度の高速通信ができている人もいれば、下り10Mbpsしか実測値が出ていない人もいます。

下り10Mbpsしか実測値が出ていない人は速度制限がかかっているためのようです。
通常時であれば高速通信が望めるでしょう。

動画は快適に見られる?


WiMAXで動画視聴をしている人の口コミを調査したところ、ストレスなく動画を視聴できると意見が多いことがわかりました。
ただし、高画質で動画を視聴するとすぐに制限がかかってしまうという意見もあります。

オンラインゲームは快適にできる?

WiMAXでオンラインゲームをしている人の口コミについて調べたところ、オンラインゲームをすると多くの容量がかかるため、3日10GBの制限が気になるとの口コミが多かったです。

速度制限かな?と思ったら

WiMAXはモバイルルーターの種類の中で、人気がある機種のひとつです。
高速通信ができて安定して利用できますが、速度制限が設けられているので、1ヶ月の通信が規定量を超えないように注意が必要です。

基本的に速度制限がかかるのは、3日で15GBを超えた日の翌日18時~26時のみですが、1日に大量のデータ通信を行うと長引く場合があります。
1日だけで15GBを超えてしまうと、その後3日間にわたって速度制限がかかることになりますので、注意してください。

反対に、データ通信量が直近の3日間で15GBを超えた場合だと、1日で15GBを超えなければ、速度制限は4日目の18時~26時の1回だけで済みます。

このように、1日に15GBを超えるような大量のデータ通信を行った場合は速度制限がかかる日が長くなってしまうので注意が必要です。

WiMAXが遅い原因と対処法

速度制限以外でもWiMAXが遅くなることがあります。
速度制限以外でWiMAXが遅くなった場合どうすればいいのでしょうか。

WiMAXが遅い原因と対処法を説明します。

サービスエリア外になっている

WiMAXの電波は全ての地域を網羅しているわけではないため、エリアによって繋がらないことがあります。
自宅はもちろん、勤務先や外出先、実家など、頻繁に利用する場所がある場合は、あらかじめ確認しておきましょう。

「UQ WiMAXの公式サイト」で、ピンポイントエリア判定をしてみましょう。
ピンポイントエリア判定は、住所を入力すれば、「〇・△・×」でサービスエリアかどうか判定することができます。

判定が「×」だとWiMAX2+通信は使えません。
より広いエリアで通信できるハイスピードプラスエリアモード(HS+Aモード)に切り替えてみましょう。

設置場所が適していない

端末の位置を確認してみましょう。
WiMAXの電波は障害物に弱く、コンクリートの壁や金属に遮られる傾向があります。
そのため、窓がない部屋や室内の奥まった場所では通信しづらくなってしまいます。
ルーターを窓に近い場所に置くと、電波を受信しやすいです。

Wi-Fiの電波は上下方向に弱く水平方向に強い性質があるため、ルーターは使用するエリアの中心付近で高めの場所に設置するのがおすすめです。
家の中で使用する場合なら、「床から1m程の高さで、周りに障害物がない窓際」が最適。

ほんの少しの位置の差で、まったく違う電波状況になることもあるので置き場所を色々と変えてみると良いでしょう。

電波障害が起きている

電波障害が起きている場合もあります。Wi-Fiでの通信は他のWi-Fi、Bluetooth、電子レンジなど各種電波の干渉を受ける性質があります。
ルーターの初期設定となっている2.4GHzの周波数は、電子レンジなどの家電でも広く利用されているため、電波干渉が起こって遅くなることがあります。

この場合は、周波数を「5GHz」に変更することで速度が改善する可能性があります。
iPadやiPhoneなど周辺機器でBluetooth機器を利用している場合は、接続をOFFにしてからの利用をおすすめします。

ルーターに不具合が起きている

ルーターの不具合や設定が原因で遅くなっている可能性があります。

ルーターに不具合が疑われる場合は、ルーターを再起動してみるのが有効です。
パソコンやスマホなど、ちょっと調子が悪いときはとりあえず再起動してみるのと同じ手法です。

また、ルーターがバッテリーセーブモードになっていると速度を制限して省電力化するため、ハイパフォーマンスモードに設定を変更すると良いです。

古い機種のWiMAXを利用している

2年以上前に契約して、機種変更をしないまま古い機種のWiMAXを利用していないでしょうか?
古い機種のWiMAXの利用も速度の遅さにつながります。
2年以上前に契約して古い機種をそのまま使っている場合は、WiMAX5G回線対応の機種に変更しましょう。
新しい機種に乗り換えれば最大通信速度が30倍以上も速くなります。

PCやスマホ端末のスペックが低い

PCやスマホ端末のスペックが低いと、動作が鈍く感じられることがあります。
この場合は、いくらWiMAXの位置や設定を変えても効果が感じられません。

使っているPCやスマホのスペックを見直すと良いでしょう。

WiMAX速度アップのポイント

WiMAX速度アップのポイントを説明します。

「ハイパフォーマンス」設定をする

WiMAX 2+対応ルーターの省電力設定により、最大通信速度に影響を及ぼす場合があります。
より高速な通信速度での利用を希望の場合、設定は「ハイパフォーマンス」にしましょう。

「ハイパフォーマンス」はフルパワーでバッテリーを消費する代わりに速度が速くなるモードです。

有線で接続する

WiMAX 2+対応ルーターは「Wi-Fi」もしくは「USB」で接続が可能です。

Wi-Fiでの接続では不安定な場合、有線接続することで、安定性が増します。
Wi-Fiは環境により速度が変動するので、USB端子のあるパソコン等で利用の場合はUSB接続を推奨します。

USB接続は、WiMAX端末の機種によって、対応しているか対応していないかが異なります。
自分が使っている機種が、有線接続対応なのかどうかを確認しましょう。

WiMAX以外のおすすめサービス

WiMAX以外にもおすすめサービスはあります。
では、WiMAX以外のおすすめサービスを比較して見ましょう。

無制限ポケット型Wi-FiWiMAX携帯キャリアが提供しているモバイルルーター
サービス名どんなときもWi-Fi
mugen Wi-Fi
限界突破Wi-Fi
めっちゃWi-Fiなど
UQ WiMAX
GMOとくとくBB
Broad WiMAX
BIGLOBE WiMAXなど
ドコモモバイルWi-Fiルーター
Y!mobile Pocket Wi-Fiなど
月間制限なしなしサービスによって異なる
3日間10GB制限なしありあり
料金

上記の表を見ると、無制限のポケット型Wi-Fiだと制限なく利用できるので、利点が大きいことが分かります。
では、無制限のポケット型Wi-Fiのサービスを比較してみましょう。

申し込み窓口どんなときもWi-Fimugen WiFi限界突破Wi-FiめっちゃWi-Fi
2年間合計83,520円89,232円92,400円83,554円
初期費用3,000円3,300円0円3,300円
違約金1年未満:19,000円
2年未満:14,000円
契約更新月:0円
それ以降:9,500円
1年未満:9,900円
2年未満:5,500円
更新月以降:0円
2年未満:19,800円
契約更新月以降:0円
更新月以降:5,500円
2年未満:10,780円
契約更新月以降:0円
サポートあんしん保証:400円補償オプション:550円
次月利用オプション:0円
端末補償:550円
キャリアソフトバンク
au
ドコモ
ソフトバンク
au
ドコモ
ソフトバンクソフトバンク
au
ドコモ
支払い方法クレジットカード
口座振替
クレジットカード
口座振替
クレジットカードクレジットカード
契約期間2年2年2年2年

無制限のポケット型Wi-Fiの中であれば、同じ端末で同じ回線を使用しているサービス同士になるので、速度はほとんど変わりません。

サービスが変わらないなら安いものがおすすめです。
どれも2年間の縛りとなっているので、2年分計算して、トータルが安くなるのはmugen WiFi。

つまり、一番安いmugen WiFiがおすすめです。

まとめ

WiMAXは持ち運びができるルーターです。

WiMAXはモバイルルーターの中でも最大通信速度が2,7Gbpsと、高速。
高速通信ができますが、場合によっては速度が遅くなることがあります。

  • 新しい端末ほど速い傾向がある
  • 速度制限が設けられているので規定量を超えると速度が遅くなる
  • 設置場所が適していないと速度が遅くなる
  • WiMAX 2+対応ルーターの省電力設定により、最大通信速度に影響を及ぼす場合がある

WiMAXの速度が気になるなら、端末を見直しましょう。
新しい端末ほど速い傾向があります。

速度制限が設けられているので規定量を超えると速度が遅くなります。
1日に15GBを超えるような大量のデータ通信を行った場合は速度制限がかかる日が長くなってしまうので注意するようにしましょう。

また、WiMAX 2+対応ルーターの省電力設定により、最大通信速度に影響を及ぼす場合があるので、高速通信を希望するなら、設定は「ハイパフォーマンス」にしましょう。

どうしてもWiMAXの通信速度が上がらず満足できない場合は、無制限のポケット型Wi-Fiの中で一番安いmugen Wi-Fiの利用を検討してみるのもおすすめです。

この記事を書いた人
福田ありさ

福田ありさ

ぴかまろ編集・ライティング担当。光回線の販売経験を活かして、インターネットサービスのあれこれをわかりやすくお伝えできるように日々奮闘しています。家でも光回線やスマホサービスを色々試しており、ユーザー目線でリアルな情報を発信できたらと思っています!よろしくお願いします。

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