最近一人暮らしを始めてWi-Fi を自宅で使おうと思った時にうまく電波が届かない、そんなお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのお悩みを解決してくれるのが、Wi-Fi 中継器です。しかしながら、Wi-Fi 中継器の設定の方法や、そもそもどのWi-Fi中継器を買ったらいいのか、初めてだと難しいですよね。
そこで、この記事では どの商品がおすすめなのか、何をどのように設定したらいいのかについて詳しくご紹介します!また、家電量販店で勤務していた私の経験を皆様にお伝えします!・どの場所に設置をしたら良いのか
・設置場所によって速度にはどの程度影響があるのか
・設置場所によって接続範囲に差が出るのかこういった疑問をお持ちの方は、ぜひご覧ください!
この記事をご覧いただければ、もうWi-Fi 中継器のことはバッチリです。

※本記事は2024/3/1時点の情報です。詳細は各公式ページをご参照ください。

Wi-Fi中継器とは

Wi-Fi中継器は、その名の通り、普段利用しているWi-Fiの電波を、その機械が中継することで、電波がより多くの範囲をカバーできるように手助けするための商品です。

Wi-Fiの最大の問題点は、障害物等によって電波の強度が変わる、つまり繋がりにくくなってしまうという点です。
壁を一枚隔てただけで、また電子レンジなど、特定の家電が近くにあるだけで、想像以上に電波が届かなくなってしまいます。

しかし、Wi-Fi中継器を利用することで、このような電波が届かなくなってしまう問題に対して、対策することができるのです。

Wi-Fi中継器を使うメリット

接続範囲が広がる

Wi-Fi中継器を利用することの最大のメリットは、接続範囲が圧倒的に広がることでしょう。

反対に、中継器を利用しなくとも、問題なく電波を掴むことができている環境の場合は、Wi-Fi中継器があまり必要ないかもしれません。
一方で、ルーターの電波を直接だとうまく拾うことができない環境下では、接続範囲が広がることで、通信状態が不安定もしくは通信ができない、といった状況を防ぐことができます。

特に、自宅が広い方は、電波を強力に発信できるルーターを購入することが最善だと考えがちではないですか?
しかし、中継器はそれよりもずっと簡単で、かつ特別な設定が不要である点が非常に好評です。

物理的に有線での接続も可能

安定した通信を確保したいため、おおもとのルーターから、有線ケーブルを利用して、インターネットに接続を試みている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、それでは見栄えが悪くなってしまいますよね。

そんな方におすすめなのが、中継器を利用して、中継機は親機であるルーターを介して「無線」で通信し、中継機からLANケーブルを利用して、デバイスと接続する、という利用方法です。

この方法は、Wi-Fiだけを利用するよりも通信が安定するでしょう。
また、Wi-Fi受信機がないために有線でしか接続できないという場合でも、利用できるようになります。
多少、裏ワザのような方法ですが、このような利用方法もありますよ。

複数のデバイスがつながる

接続範囲が広がるということは、必然的に複数のデバイスと無線の触れ合う環境が増加する、とも言えます。
つまり、今までインターネットに接続しづらかったデバイスを、さらに接続しやすい環境にすることができます。

例えば、自宅にインターネットに繋がっていないiPod Touchがあったとした場合、それをインターネットに接続することで、動画を見たり、音楽を聞けたりする機会を増やすこともできます。
自宅に意外とインターネットに接続できていないデバイスが眠っていることは多いです。
もし、接続範囲外が原因で諦めているといった場合には、是非Wi-Fi中継器を試してみましょう。

実際、どれくらい速度や電波の届く範囲が変わるの?

速度

それでは、実際にWi-Fi中継器を利用することでどの程度、接続速度に影響はあるのでしょうか。
まず、接続範囲が広がるということは、実質的に今まで接続できなかった(=接続速度が0Mbps)位置で、実際に通信ができるようになるということです。

例えば、WEX-733Dでは、接続方法次第ですが、データの転送速度は公称値で、最大433Mbps(IEEE802.11ac)、最大300Mbps(IEEE802.11n)、最大54Mbps(IEEE802.11a、IEEE802.11g)、最大11Mbps(IEEE802.11b)となっています。

理論上の話ではありますが、0Mbps→433Mbpsとなるのであれば遥かに快適になりますよね。
なお、実際の利用者の声として、接続速度で問題を感じたという声はなく、接続範囲が広がったことにより、ポジティブな意見のほうが多くありました。

電波の届く範囲

では、接続範囲はどの程度広がるのでしょうか。

Wi-Fi中継機は接続が弱い、と感じる部分に設置を行い、利用する機械です。
そのため、電波強度が強いところよりも、弱いところに設置します。

その結果、実際カバーできる範囲は非常に広くなる、というのが結論です。
では、具体的にはどの程度の改善が見込めるのでしょうか。

電波は、全く障害物がなければ100mほどは通信可能です。
しかし、自宅ではそれは現実的でないでしょう。
障害物やその材質によって異なりますが、電波は障害物にぶつかると、電波は弱くなり、反射する性質があります。

障害物にいかに邪魔をさせないかによって、接続範囲は大きく異なるため、どの程度広がるかについては正確には言えません。

現実的には、せいぜい10〜20mほどが通信可能だといえるでしょう。
なお、中継器を1つ利用してもまだ弱い、と感じる場合には中継器をもうひとつ利用したり、よりアンテナの多い中継器に変更したりするのも一つの手段です。

Wi-Fi中継器のおすすめはコレ!

WEX-733D

WEX-733Dはバッファロー製のWi-Fi中継器です。

発売日は2015年の9月のため、既にメーカーでの生産は終了しています。
そのため若干入手しづらいことが難点かもしれません。
しかし、安定性と価格の安さから、未だに売れ続けている商品です。

気軽に中継器を試してみたい、と考えているのであれば入門機としてはベストではないでしょうか。
中古ショップ等にも豊富に在庫があるようですので、費用を抑えて利用してみたいと考えている方は、メルカリ等で購入するのも良いかもしれませんね。

WEX-1166DHP

WEX-1166DHPはバッファロー製のWi-Fi中継器です。
発売日は2016年3月と、上記のWEX-733Dの後続機種にあたります。

この商品の特徴は、可動式のアンテナが付いていることでしょう。
WEX-733Dではアンテナが端末内に内蔵されているため、必ずしも届けたい場所に効率よく届けているかどうか分かりませんでした。
ところが、このWEX-1166DHPは、電波をより届けたいと考えている部屋や方向に、アンテナを向けることで、より通信を安定させることができます。
なお、上記のWEX-733Dと比較して、有線LANの接続速度も上昇しています。
有線LANでの利用を検討している人であれば、この商品のほうがより良いでしょう。

このWi-Fi中継器の最大の問題も、終売に向かいつつある点でしょう。
そして、3月には価格が上昇する傾向にあるようです。
少々高めに感じてしまいますが、その分、性能も高いためお金に余裕があれば、このWi-Fi中継器を選んでおいて損はないでしょう。

WEX-1166DHPS

WEX-1166DHPSはバッファロー製のWi-Fi中継器です。
先程の端末とほとんど名前が一緒じゃん!と感じた人も多いのではないでしょうか。

しかし、形を見ればわかる通り、アンテナが内蔵されるタイプになっています。
このWi-Fi中継器には「ビームフォーミング」機能があります。
これは、接続しているデバイスが移動した際に、その方向に向けて電波を追尾させる機能です。

アンテナが内蔵されているにもかかわらず、より強力にサポートをしてくれる頼もしい存在です。
また、WEX-733Dと比較して、5GHz帯のアンテナが一本増えているため、5GHz帯の通信は安定度と速度が増すことになっています。

有線LANでもWEX-1166DHP と同様に高速通信ができますので、迷ったらとりあえずこの商品を買っておけば間違いなし!でしょう。

Wi-Fi中継器の使い方と設定方法

さて、Wi-Fi中継器の接続方法ですが、Wi-Fi中継器によって、当然接続の方法は異なります。
ここでは、おすすめをしてきた、バッファロー製品の設定方法をご紹介します。

超簡単な方法

Wi-Fi中継器にWPSボタンがありますが、これを利用します。
ただしWi-FiルーターにAOSSボタンがある場合のみ利用できますので、先にこちらがあるかどうかを調べましょう。

AOSSボタンがあった場合、Wi-Fi中継器は以下の操作を行います。

電源に接続し、ランプの点灯を確認する

Wi-Fi中継器を電源に接続すると、前面にあるランプが緑色に点灯します。
うち、下から3番目のランプが点灯していることを確認してください。

なお、他のランプが点灯している場合は、WPSボタンを10秒以上、長押ししてWi-Fi中継器を初期化しましょう。

WPSボタンを2秒ほど押す

ランプの点灯を確認した後、WPSボタンを2秒ほど押すと、WPSと書いてある緑色のランプが、2回点滅を周期的に繰り返します。
この状態になったら手を離しましょう。

AOSSボタンを押す

ここで、Wi-Fiルーターに移ります。
Wi-Fiルーターにある、AOSSボタンを押します。
※押す秒数は端末により異なります。
この作業を行った後、約5分置いておきます。

ランプの点灯状態を確認する

ランプの2.4GHzか5GHzが点灯していれば、接続設定は完了です。
電源を切って、設置したい場所に設置しましょう。

WPSランプが素早く点灯している状態は、まだうまく接続ができていない状態です。
WPSボタンを押し、AOSSボタンを押す作業を再度行いましょう。

手動で設定する場合

上記、AOSSボタンがない場合などでは、パソコンを利用して設定します。

電源と接続し、ランプ点灯を確認するまでは一緒のため、省略します。

Wi-Fi中継器とパソコンをLANケーブルで接続する

Wi-Fi中継器とパソコンを、LANケーブルを利用して接続してください。
その状態で約1分置いておきます。

指定のURLを入力する

Wi-Fi中継器を購入した際に、箱の中に、セットアップカードが入っています。
そのセットアップカードに書かれているURLをブラウザに入力して、ログインをしてください。

なお初期状態のIDはadmin、パスワードはpasswordです。
URLを入力しても、ログイン画面に映らない場合は、192.168.20.1にアクセスすると、接続できる場合があります。

画面の指示に従い、SSIDを選び、パスワードを入力する

画面上にはWi-Fi中継器近くに飛んでいる電波の一覧が表示されます。
ここから、普段自分が利用している無線電波(SSIDという電波の住所のようなもの)を選択して下さい。

すると、パスワードを入力する画面が表示されます。
ここで、正しいパスワードを入力すれば、自動的に接続設定が完了します。

SSIDおよび、パスワードがわからない方は、Wi-Fiルーターの側面、もしくは底面を確認すると、シールに書かれているものを見つけることができるでしょう。

なお、2.4GHzと5GHzのどちらも設定する場合、「設定が完了しました」のあとに表示される画面でSSIDを修正することでどちらも利用可能となります。

最後に2.4GHz,5GHzのランプ点灯を確認し、作業完了です。
点灯していない、もしくは設定画面に入れないのであれば、WPSボタンを長押しして初期化しましょう。

まとめ

ここまで、Wi-Fi中継器について、どの程度効果があるのか、おすすめの端末や設定方法などをご紹介してきました。

Wi-Fi中継器は、自宅の中で、電波の繋がりにくい場所で大活躍する、素晴らしい商品です。ぜひ一度、機能を試し、有意義なインターネット生活を送れるよう、購入してみませんか?

Wi-Fi中継器は、以前に比べて圧倒的に接続しやすく、設定が簡単になっています。
Wi-Fi中継器を購入するなら、今でしょ!
新たな生活を始める、Wi-Fiの電波が届きにくいところがある、そんな方におすすめしたい商品です。

この記事を書いた人
福田ありさ

福田ありさ

ぴかまろ編集・ライティング担当。光回線の販売経験を活かして、インターネットサービスのあれこれをわかりやすくお伝えできるように日々奮闘しています。家でも光回線やスマホサービスを色々試しており、ユーザー目線でリアルな情報を発信できたらと思っています!よろしくお願いします。

NEWS PICKSはこちら