光回線って一体どれくらい普及しているの?光回線を利用している人でも、利用はしていないけど、これから検討しようとしている人の中で、こんな疑問を持っている方もいらっしゃるかもしれません。昨今において、インターネットを利用するのは当たり前の時代となってきましたが、高速回線として知られる光回線は、どれくらい普及しているのでしょうか。

多くの事業者によって提供されているサービスですが、全国的にどれくらいの人に利用されているのか。

早速、詳細を見ていきましょう。

※本記事は2024/3/1時点の情報です。詳細は各公式ページをご参照ください。

光回線はどれくらい普及しているの?

それでは、ここからようやく本題に入っていきますが、光回線は一体どれくらい普及しているのでしょうか。

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引用元:https://www.m2ri.jp/news/detail.html?id=210

まずは、上のグラフをご覧ください。「FTTHおよび光コラボレーション契約数の推移・予測」とありますが、FTTHとは「Fiber To The Home」の頭文字からとった略称であり、光ファイバー回線のことを現しています。

2016年の時点で光回線サービスの契約数は2,868万8,000件で、2016年上半期と比較をして84万8,000件増加しています。

伸び率で表すと3%と若干低いようにも感じますが、グラフで確認しても分かるように、光回線の人口率は順調に推移しており、2016年時点で60%近くの人が光回線を利用していることになります。

この影響として、最近ではマンションなどでも当たり前のように光回線を導入している所が多く、さらには光回線の利用が契約に含まれているケースも珍しくなくなりました。

また、携帯キャリアを中心とする光コラボレーションの契約数は691.7万件で光回線市場全体の24.1%を占めています。

実際に光コラボレーションが市場全体に与える影響は大きく、ここまで大幅に成長できたのも、光コラボ事業者による新規顧客の獲得が進んだことが大きな要因だと言われています。

では、今後、光回線市場はどのように推移していくのでしょうか。
予測値としては、2018年には契約数は3,000万件を超え、2021年3月には3,196万件を記録すると予測されています。

これは、インターネットの創世記を支えてきたADSLやCATVといった媒体からの移行が今後ますます進むと考えられるためです。

やはり、インターネットの需要が高まっていること、仕事などでも利用しなければいけない状況が増えるなど、私たちの生活には欠かすことのできない存在となっているため、高速通信が見込める光回線への関心が高まっていると言えるのではないでしょうか。

ユーザー数の多い光回線の事業者はどこ?

光回線のシェア率

引用元:https://www.m2ri.jp/news/detail.html?id=210

まず、光回線事業者のシェア率ですが、上のグラフを確認しても分かるように、NTT東日本・NTT西日本が圧倒的なシェアを占めていることが分かります。

NTTと言えば、ご存知フレッツ光があり、知名度が高いことからもこのような結果となっていると考えられます。

また、後程ご紹介しますが、光コラボでもNTT系列であるドコモが提供していることも大きく影響しているようです。

続いて「auひかり」を提供しているKDDIグループが契約数384.4万件(シェア13.4%)となっています。
CMなどでの宣伝に力を入れていることやスマホとのセット割引を行っていることがシェアの拡大に繋がっているのだと考えられます。

その次には、近畿エリアを中心に「eo光」を展開しているケイティ・オプティコムが契約数161.5万件と他に比べると少ない気もしますが、展開地域を考慮すると、大きなシェアであると言えます。

また、アルテリア・ネットワークスはマンション全戸一括型の光回線サービス最大手であり、集合住宅向けを中心に展開していることから契約数は58.9万件でシェアも2.1%と低いですが、知名度等の観点から考えると、これくらいが妥当なのではないでしょうか。

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引用元:https://www.m2ri.jp/news/detail.html?id=210

また、光回線のサービス別のシェア率もグラフで表されています。
こちらに関しても、NTTが提供するフレッツ光やドコモ光だけで半分以上のシェアを占めており、続いてKDDIグループのauひかり、ソフトバンクグループのSoftbank光の携帯キャリア3社が上位を占めています。

このように、光回線の事業者シェア、サービスシェアを見てもNTTグループが圧倒的にユーザー数が多いことが確認でき、インターネットの創成期から基盤を支えているNTTへの安心感で選んでいるユーザーが多いと考えられます。

プロバイダのシェア率

引用元:https://www.m2ri.jp/news/detail.html?id=210

では、プロバイダのシェア率はどうなっているのでしょうか。
上のグラフではISPと表記されていますが、これは「Internet Service Provider」の略称で、プロバイダのことを指しています。

プロバイダのシェアトップはOCNでNTTグループであるNTTコミュニケーションズが展開していることもあり、全体の2割を占めていますが、年々他のプロバイダ事業者の追随が激しく、契約数は減少傾向にあります。

次にYahoo!BBですが、こちらに関しては大元となっているYahoo!がソフトバンクグループの子会社であることから、「ソフトバンク光」の契約数も含まれています。
そのことからも光コラボでシェアを伸ばしているプロバイダのひとつです。

次にSo-netが入ってきますが、こちらも光コラボでシェアを伸ばしています。
特にドコモ光料金プランのタイプ変更などが大きく影響しているようです。

光回線事業は今後どうなっていく?

ネット回線事業の多角化

KDDIグループが、プロバイダ大手であるビッグローブを買収したことで驚いた方も多いのではないでしょうか。
光コラボがシェア率を高めている中で、固定回線事業者が顧客ネットワークを横に大きく広げる傾向が見られます。

特に今回の報道は、ただ会員数を増加するだけでなく、NTTドコモのMVNOプロバイダのビックローブを買収することで、既存のさまざまな事業を拡大する狙いがあります。

また、富士通が子会社であるニフティのインターネット接続事業を売却すると発表したことから、それにKDDIが名乗りを挙げており、こうした事業拡大を行うことで、ネット回線事業の多角化に繋がっていくのではと予測されています。

NTTの光回線が固定電話を逆転

10年程前までは、1家に1台固定電話があるのが当たり前と言われていましたが、最近では携帯電話やスマートフォンなどの普及により、NTTの固定電話事業は減少傾向にあります。

それでも、一般家庭には固定電話を使っているユーザーも多く、NTTが得る収入自体は減少しているものの、光回線事業と比較をしても契約数は上回っていました。

しかしながら、固定電話はピークだった1997年11月の契約数6322万を境に、徐々に減少していき、2017年度末には契約数が2015万件になる見通しを立てています。

さらに光回線は2017年度末に契約数2076万件になると言われており、NTTの光回線は固定電話を逆転する見通しとなっています。

固定回線はネット回線に移行される

NTTによる固定回線契約数が減少傾向にあり、この影響も受けてか、総務省は2017年1月24日に開催された有識者会議において、固定電話の通信網を2025年には、インターネット技術を使った回線に置き換える方針を固めています。

また、携帯電話と同様に、他社に乗り換えても番号がそのまま使える「番号ポータビリティ」の仕組みも導入すると発表しています。

さらには、光電話と同じく、距離別の料金の考え方もなくす方針にあることをNTTの社長が明言しています。

なお、自宅と交換機の間には従来の回線が使われるということから、今まで通り同じ電話機をそのまま利用することができるそうです。

インターネットって全国でどれくらい普及しているの?

まずは、インターネットの普及率を見てみましょう。
近年は携帯電話やスマートフォンでもインターネットを簡単に利用できるようになってきたため、当然利用者は増加していると予想できますが、具体的にはどれくらい増えているのでしょうか。

ここでは、総務省で公表されている正式なデータからインターネットの利用者の推移や年齢別・都道府県別の普及率などを確認していきたいと思います。

インターネット人口普及率

引用元:http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:XQUPHeIII0QJ:www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc252110.html+&cd=7&hl=ja&ct=clnk&gl=jp

まずは、全国でどれくらいの人がインターネットを利用しているのかを確認していきましょう。上の図は利用者数と人口普及率をグラフで示したものですが、まずは、利用者数に注目してみてください。
一番古いデータである2005年は約8,500万人がインターネットを利用居ていたことが分かります。

これに関しては日本の人口を考えると、割と多い方なのではないでしょうか。
人口普及率を確認すると、70.8%です。

これが最新のデータである2015年には、1億人を超えていることが確認できますね。
2015年の日本の総人口は1.27億人ですので、ほとんどの人がインターネットを利用していると言っても過言ではありません。

ちなみに、スマートフォンやタブレット端末などが普及してきたのは2010年頃ですが、グラフで確認をしてみると、そこまで大きく影響はなかったかのように感じますね。
このことに関連して、下のグラフをご覧ください。

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引用元:
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:XQUPHeIII0QJ:www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc252110.html+&cd=7&hl=ja&ct=clnk&gl=jp

これは、情報通信端末の世帯保有率の推移を表したグラフです。
このグラフでは、人々がどのようにしてインターネットにアクセスしているのかを確認できます。

携帯電話の欄を見てみると、順調な推移を辿っていますが、パソコンからのアクセスに関しては2010年頃から減少しています。
反対にスマートフォンやタブレット端末からのアクセスは、この年から急激に増加しています。

そしてもうひとつ着目したい点が、インターネットに接続可能な家庭用ゲーム機に関する推移です。
全体で大きな割合を占めているわけではありませんが、2006年に比べて2015年では3倍以上も利用者が増えていることがわかります。

年齢階層別インターネット普及率

引用元:
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:XQUPHeIII0QJ:www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc252110.html+&cd=7&hl=ja&ct=clnk&gl=jp

次に年齢階層別のインターネットの普及率に関して確認をしていきましょう。
まず、20代から40代の利用率が高いことがわかります。

これは、仕事などで使う場面が多いことが理由として考えられます。
さらにはスマートフォンやタブレット端末の影響からか、10代のインターネットの利用頻度も高くなっています。

しかしながら、仕事をリタイアしたし始めた60代から、つまり団塊の世代の方たち以降は、他の年代に比べて高いとは言えません。
やはり、さほどインターネットを必要としなかった時代を生きてきた年代の方にとって、インターネットの需要はそれほど高くないのかもしれません。

ただし、パソコン教室に通っている方の中で高齢者が占める割合は高く、年々、利用者が増えてきているというデータもあります。

この他にも世帯年収別の利用者に関しては、年収が高ければ高いほど、利用者が多くなっています。
やはりインターネットを利用するには、月に数千円の通信料を支払う必要があるため、高所得者の方がインターネットを利用しやすいということは確かなようです。

また、インターネットの利用頻度に関してですが、毎日利用しているという方が大部分を占めていますね。
これに関しても、スマートフォンや携帯電話の影響が大きいのではないでしょうか。

都道府県別インターネット普及率

引用元:
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:XQUPHeIII0QJ:www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc252110.html+&cd=7&hl=ja&ct=clnk&gl=jp

続いては、都道府県別のインターネット普及率です。
上のグラフを見てもわかりますが、青森県・岩手県・鳥取県・島根県・香川県・鹿児島県と一部の地域を除けば、残りの都道府県の利用率はほとんど変わらないことが確認できます。

先に挙げた6県に関しても圧倒的に利用率が低いわけではなく、他と比較をすれば若干普及率が低い程度なので、地域によって、利用率に大きな差が出るわけではないようです。

ただし、ビ東京をはじめとした関東圏、愛知・岐阜・三重の東海3県、関西圏に関してはビジネスが盛んであることや、人口がある程度密集している地域であることが理由となり、比較的抜きんでているといった印象を持つことができるのではないでしょうか。

これ以外にも、パソコン・携帯電話・スマートフォン・タブレット端末といった端末の利用率も都道府県別で表されていますが、各地域で大きな差はありませんでした。
これらのデータを見ても、全国的にインターネットは非常に普及していることが分かるのではないでしょうか。

世界のインターネット普及率はどれくらいなの?

日本のインターネット普及率は2015年時点で、83%でした。
日本は、先進国と呼ばれている国であり、技術も発展しているため、これだけ多くの人に利用されているわけですが、世界の地域別ではどうなのか。

「Internet World Stats.com」というサイトに掲載されている2017年3月25日現在の情報をもとに、早速見ていきましょう。

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引用元:http://www.internetworldstats.com/stats.htm

上のグラフは世界全体のインターネットユーザーを100%と考えて、地域別にシェア率を示したものです。
貧困の差が不激しいこと、また、総人口数が多いことからもアフリカ、北米、中東、太平洋・オーストラリアといった地域ではやはり、まだユーザー数が低い数値なっています。

そして圧倒的にシェア率高いのがアジアで、5割を超えています。
ちなみに、アジアに関しては、中国のインターネットが度々問題視されています。

中国に滞在されていたことがある方は分かるかと思いますが、情報規制が非常に厳しく、ほとんど国内イントラネット状態にあります。
世界的に普及しているSNSも中国では開くことができず、独自のSNS媒体を持っている程です。

アジアの次にシェア率が高いのは、ヨーロッパで17.1%となっています。

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引用元:http://www.internetworldstats.com/stats.htm

次に世界地域別のインターネット普及率を確認していきましょう。
ちなみに世界全体でのインターネットユーザー数は37.3億人で、普及率は49.6%です。

ユーザー数で圧倒的に多かった日本を含むアジアですが、45.2%と平均値よりも下回っています。
他の地域に比べて、総人口が多いこと、また貧困の格差が激しい国や地域が多く混在していることが、この結果の原因になっているのではないかと予測できます。

最も普及率が多いのは北米で88.1%。
ユーザー数の割合では8.6%と低かったですが、アメリカやカナダなど技術的や経済的にも発展している国が中心であり、順当な結果であることが言えます。

この他にもヨーロッパや太平洋地域・オーストラリアといった経済的にも比較的潤っている国が、特にインターネット普及率の高さを支えていることが確認できます。

世界的にはあまりインターネットが急速に普及しているとは言えないようですが、インターネットユーザー人口は多くの地域で増加傾向にあるといえます。

まとめ

今回は、光回線の普及率と題して、インターネットの普及率やユーザー数の多い光回線事業者などをご紹介してきました。

光回線事業は日々進化を遂げており、それに合わせて需要も拡大し、年々普及率は高くなってきています。
まだ、光回線を利用していないという方で、気になっているという方は、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人
福田ありさ

福田ありさ

ぴかまろ編集・ライティング担当。光回線の販売経験を活かして、インターネットサービスのあれこれをわかりやすくお伝えできるように日々奮闘しています。家でも光回線やスマホサービスを色々試しており、ユーザー目線でリアルな情報を発信できたらと思っています!よろしくお願いします。

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