ODNという名前を聞いたことがあるという人は、もしかすると少ないかもしれません。
「OCNの間違いじゃないの?」などと言われてしまいがちですが、ODNは日本のプロバイダとしては古株に属する企業です。

現在ではソフトバンクの傘下にあり、インターネット接続関連を中心にサービスを展開しています。
今回は、ODNのサービスについて徹底的に解説します。

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まずはODNの特徴をチェック

ODNとは?

ODNは日本テレコムによって1997年から提供されたプロバイダサービスです。
運営元の日本テレコムがその後ソフトバンクの傘下に入ったため、ODNもソフトバンクが運営する各種のプロバイダサービスの1ブランドという形になりました。

かつて、日本のプロバイダは接続料金に応じた料金設定(つまり、従量制)を取っていましたが、ODNは他社に先駆けて「いくら接続しても同じ料金」という定額制のサービスを提供しました。

これがヒットして多くのユーザーを集め、定額制そのものがその後の日本のプロバイダのスタンダードになるに至ったのです。

ソフトバンクグループは、自社で携帯電話によるインターネット接続サービスを提供している他、「Yahoo!BB」ブランドで各種有線接続や無線接続など様々なブランドでサービスを提供しています。

しかしあまりにもブランドが乱立してしまったので、ソフトバンクグループではこれらを徐々に整理統合する方向に向かっているようです。

このような流れがあるため、ODNはサービスメニューを拡大する方向には向かわず、現状のサービスを維持するのみとなっています。

具体的には、現在NTT東西の回線を利用した光接続サービスは「光コラボ」中心にシフトしているのですが、ソフトバンクグループではこのサービスは「ソフトバンク光」(運営はYahoo!BB)に集約されており、ODNでは扱っていません。

ODNで扱っているのは、旧来からの「フレッツ光」と、「コミュファ光」の2種類の回線となります。

フレッツ光

フレッツ光は、NTT東西が最初に提供した光インターネット接続のサービスです。
一戸建てとマンションタイプがあり、一戸建ての場合最初速度は100Mbpsでしたが、現在では1Gbpsにまで増速されています。

フレッツ光の最大の特徴は、契約が回線業者とプロバイダの両方と契約する必要があるというころです。
これはインターネットが普及し始めた頃、通信インフラとして通常の電話回線が使われていた時代の名残ですが、「手続きが煩雑」「サポート窓口がわかりにくい」という理由でユーザーに嫌われるようになりました。

このためソフトバンクグループは、ODNではなく「ソフトバンク光」として、受付・支払い窓口をプロバイダに一本化した光コラボサービス「ソフトバンク光」を作り、こちらに力を入れています。

コミュファ光

コミュファ光は、中部電力とKDDIの影響下にある企業で、中部電力のサービスエリア内限定の光回線インターネット接続を提供しています。
KDDIは全国規模で「auひかり」を展開していますが、中部地方のみは直接「auひかり」を展開せず、「コミュファ光」に代替させる形となっています。

事実上、「auひかり」の中部地方限定のバージョンと言っていいでしょう。こうした事情があるため、サービスの内容は「auひかり」に準じています。
auひかりは、プロバイダを選択することができ、ODNのプロバイダも選ぶことができます。

口コミ・評判からわかるODNのメリットは?

速度に関する不満が少ない

ODNの場合、新しいサービスは提供されず、将来的にはソフトバンクの他ブランドに統合される運命にある接続サービスとなっています。
利用者も減少してきているため、プロバイダの設備に余裕のある状態が続いています。

この結果、プロバイダを原因とする渋滞とはほぼ無縁で、回線速度の上限が100Mbpsという割には快適な接続環境を作ることができるようです。

200円×12ケ月引き

ODNでは、フレッツ光コース加入者を対象に12ヶ月間200円割引のキャンペーンを行っています。
料金は、もともと1,200円/月なので、割引期間中は、1,000円/月で利用することができるということになります。

このキャンペーンは、他のインターネットサービスに比べるとお得感は少ないですが、ODNを利用したいという方にとっては、メリットであると言えます。

コミュファ光ならキャッシュバックあり

ODNは、ソフトバンクグループの中では、あまり積極的に売り出しされているサービスではありませんが、コミュファ光は、様々なプロバイダとコラボしてキャンペーンを実施しており、ODNと連携したキャンペーンも行っています。

具体的には、25,000円のキャッシュバックや初期工事費無料特典などがあり、総額71,300円お得になります。

東海地方の方なら、かなりお得になるので、検討されてみてもいいかもしれませんね。

口コミ・評判からわかるODNのデメリットは?

フレッツ光の場合、キャンペーンが少ない

上でも説明した通り、ODNのサービスは現在、積極的な販売が行われているというわけではありません。

そのため、現在のところ他社で行われているような豪華なキャッシュバックやキャンペーンはフレッツ光コースの場合、実施されておらず、今後もそのようなお得なサービスが展開されることは考えにくいと言えます。

認知度が低く、情報が得にくい


ネット上で見られる「ODN」の口コミ情報はその多くが光回線ではなくADSL回線のものです。
上限速度が100Mbpsまでということで、ODNに見切りをつけて他のサービスに乗り換えたユーザーが多く、未だODNのまま、というユーザーは少数派になってしまいました。

検索をかけた時にヒットする情報は、その多くがADSL時代の思い出話になったりしています。
ユーザーが少ない分、情報収集がしにくいという点は、ODNのデメリットだと言えるでしょう。

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ODNよりお得なサービスなら

ODNよりおすすめなのは?

ソフトバンク光

「ソフトバンク光」は、ソフトバンクグループが提供する光コラボサービス。
ソフトバンク光のサービスは、名称こそソフトバンクとなっていますが、運営しているのはYahoo!BBで、ODNと同じソフトバンクグループです。

ソフトバンク光の場合、各種のキャンペーンに加え、ソフトバンクの携帯電話の通話料割引サービスを実施しているため、ソフトバンクユーザーさんの場合は、他の光コラボサービスよりもお得になります。

ソフトバンクのスマホを利用されている方なら、毎月最大2,000円の割引があり、さらに、家族の携帯代もお得になります。

光コラボサービスは、フレッツの回線を利用しているため、通信速度は基本的に、最大1Gbpsです。
ソフトバンク光では、他社からの乗り換え時に発生する違約金を全額負担してもらえるキャンペーンや工事費実質無料キャンペーンも行われているため、お得に乗り換えをすることができますよ。

ソフトバンク光については、こちらのページでも詳しく解説しています。

NUROひかり

NUROひかりは、So-netが提供する光回線のサービスです。
NURO光は、NTTの未使用の光ファイバー網(ダークファイバー)を利用したサービス。

最大速度が2Gbpsと超高速で、どの光回線インターネット接続サービスよりも高速であることが特徴です。

しかも、月額料金は4,743円とリーズナブル。速さも安さも両方欲しいという人にもってこいのサービスだと言えます。
サービスエリアは関東エリア中心で、限られた地域の方しか申し込みをすることができませんが、関東にお住まいの方には、間違いなく最もおすすめできるサービスだと言えます。

NURO光については、こちらのページでも詳しく解説しています。

auひかり

auひかりは、KDDIグループが提供する独自の光ファイバー網を利用したインターネット接続サービスです。
「光コラボ」のように、支払いやサポートは一本化されており、どこのプロバイダから申し込んでも月額利用料金は同じになるという特徴があります。

通信速度は「フレッツ光」と同じ最大1Gbpsとなっています。
プロバイダも渋滞しにくく、ユーザーからも「スピードの速さ」が高く評価されています。

料金的には「フレッツ光」の場合よりもリーズナブルで、なおかつ「フレッツ」から乗り換えた場合、工事費実質無料割引など様々な特典を受けることができます。

auひかりについては、こちらのページでも詳しく解説しています。

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ODNの詳細について気になる方はこちら

ODNが提供しているサービスは?

ODNは、光回線サービスとしては「フレッツ光」と「コミュファ光」に対応するプロバイダサービスを提供しています。

また、NTTの新しいサービスである「光コラボレーション」(光コラボ)系のサービスは提供していないので、こちらを利用したい場合、同じソフトバンクグループの「ソフトバンク光」を利用することになります。

光回線サービス以外では、ADSLのプロバイダとダイヤルアップ接続のサービスを提供しています。

ADSLは同じソフトバンクグループの提供するYahoo!BBのサービスに準じたものとなります。

ダイヤルアップは、一般電話回線を使ってインターネットに接続するサービスで、他のプロバイダでは、ほとんどがサポートを終了しているのですが、ODNではまだ提供を続けています。

ODNの料金プランは?

ODNの「フレッツ光」サービスの場合、回線料金への支払いはNTTになり、プロバイダ料は別途ODNに支払う必要があります。
このため料金は月額1,200円固定で、プランとしては非常にシンプルなものとなっています。

縛りもない代わりに割引等も一切ないので、「お得なキャンペーンやサービスも欲しい!」という方は、「ソフトバンク光」を選択するべきでしょう。

ODNのキャンペーンについて

ODNは、「ODN光キャンペーン」を実施しています。
これはプロバイダ契約の初期利用料を0円に、月の利用料を12ヶ月間200円引くというものです。

他社の光回線のキャンペーンと比べるとささやかなものではありますが、ODNを長年利用されている方にとってはメリットとなっているようです。
元々プロバイダ料金が1,200円と安価で提供されているため、割引の余地があまりないようですね。

こちらについても、よりお得感を味わえるサービスを選びたいなら、「ソフトバンク光」を選ぶべきだということになります。

また、フレッツ光回線の場合「ODN×フレッツ光キャンペーン」が実施されています。こちらはプロバイダ料金を月700円割り引いて500円にする、というものです。

同様のキャンペーンは、「ODN ADSLキャペーン」としてADSLでも行われています。
こちらは新規にODNと契約してADSLを導入すると、初期費用と2ヶ月間のプロバイダ料金が無料になるというものです。

また、コース変更を行い速度アップする場合も、手数料が無料になります。

コミュファ光回線を利用する場合は、「ODN×『コミュファ光』セット申込みキャンペーン」が利用できます。
こちらは最大12ヶ月にわたり、プロバイダ料金1,200円が半額の600円になるというものです。

コミュファ光は回線業者が独自に高額キャッシュバックキャンペーンなどを実施しており、これと組み合わせることも可能です。

「コミュファ光コース」って?

「コミュファ光」は簡単に言えば「auひかり」の東海地方限定版です。
回線の設備自体は、中部電力中心で行われていますが、KDDIと業務提携しているため、料金やキャンペーンは、auひかりと共通した部分が多くあります。

「auひかり」は、「コミュファ光」のエリアではサービスを提供していないため、東海地方でauユーザーの方は、コミュファ光に申し込みをするといいでしょう。

コミュファ光コースの場合もプロバイダ料金は、1,200円で、コミュファ光のインターネット回線使用料とは別に支払う形になります。

ODNの速度は?

「コミュファ光」のサービスは、中身は「auひかり」と同等のものなので、最大速度は1Gbpsになり、お値段の方も他社の1Gbps系サービスに対抗できるものになっています。

一方、「フレッツ光」の速度は最大1Gbpsですが、ODNのフレッツコースの場合、旧世代の速度である最大100Mbpsまでしかサポートしていません。

他の多くの光回線の速度上限は1Gbpsなので、その点では少し見劣りしてしまうことになります。
ただし、100Mbpsでも体感上の速度は1Gbpsの場合と著しく変わるというわけではありません。

とは言うものの、お値段的にも「光コラボ」系の1Gbpsサービスと比較して安いわけではない(かえって高い)ので、今あえてフレッツ系のODNを選ぶ人は少なくなってきています。

回線速度そのものがあまり速くなく、人気がないということは、プロバイダ側の機器への負荷が少なく(今後高くなることもない)、プロバイダを原因とする速度低下はほぼない、ということに繋がります。

そのため、自分の居住地域の「光コラボ」系で速度に関する評判が良いサービスが見つけられない場合は、一度ODNで加入してその後光コラボ系の接続状態が安定するようになってから乗り換える、というのも一つの手です。

ODNのメールについて

ODNのメールサービスは、通常メール・セキュアメール・プレミアムメールの三種類となっており、比較的充実しています。

通常メールは、他社のメールサービスとほぼ同じもので、追加料金なしで利用できますが、セキュリティ対策などは、ユーザー自身が行わなければなりません。

セキュアメールは、ウィルスチェックなどをプロバイダ側が行ってくれるサービスですが、月額300円のオプション料金がかかります。
プレミアムメールは月額800円で、セキリュティサービスが付属する他、メールボックスが500MBまで拡大され(通常メールは20MB)、メールデータの保存期間も無制限(通常メールは90日間)となります。

これらのメールサービス以外に、ODNではWebメールサービスも提供されています。
Webメールは、メールソフトではなくWebブラウザでアクセス可能なメールサービス。
これを使えば、外出先でも携帯などからメールをチェックすることができます。

ODNのセキュリティサービス

ODNのセキュリティサービスは、有料オプションとなっています。
提供されているセキュリティサービスは、他の多くのプロバイダで行われているものと同様、市販のセキュリティソフトを使ったものです。

月額料金は、使用するセキュリティソフトの種類によりって変わり、ノートンインターネットセキュリティを使用した場合は、月額529円、ウィルスバスターを使用した場合には、月額453円です。

ADSLとダイヤルアップサービスについて

ADSLとダイヤルアップサービスは、一般家庭に導入されている電話回線を利用してインターネット接続を提供するものです。

ADSLの場合、本来の電話回線ではサポートしていない高周波で通信を行なうことにより、不安定ではありますが高速での通信が可能となります。
ダイヤルアップは、もっとも起源の古いインターネット接続方式で、デジタルデータを音声データに変えて送受信するというものになります。

どちらも、一般電話回線が導入されているところでは大規模な工事なしで利用可能だ、というメリットがあります。

デメリットは現在となってはあまり高速とは言えない点です。
特にダイヤルアップ接続は、工事をまったく必要としないメリットがありますが、現在あるインターネット接続の中で最も低速であり、なおかつ通信を行なうために必要なモデムの入手が現在では困難になっています。

非常用としても使いにくくなっており、積極的に利用をおすすめめできるようなものではありません。

ODNのオプションサービスは?

ODNのオプションサービスは、すでに紹介したメールサービス、セキュリティサービスの他に、電話サービスや公衆無線LANサービスなどがあります。

電話サービスはいわゆるIP電話の利用を可能にするものですが、番号は050で始まるものに限定されており、既存の電話から番号を引き継ぐことができません。
いわゆる旧世代のIP電話のサービスに属します。

月額料金も、機器レンタル料込みではありますが780円と他社の光電話よりも高額になっており、これもあまり積極的におすすめできるものではありません。

公衆無線LANサービスは、外出先の接続スポットで、インターネットを利用できるというものです。
利用できる場所がそれなりに多い点がメリットですが、料金が上限2,000円の従量制となっており、これも他社サービスと比べると見劣りするものとなってしまっています。

ODNのサポートはどう?

ODNでは「訪問サポート」という有料オプションサービスを提供しています。
これは、サポート要員が会員の自宅に訪問して、無線LANの設定やパソコンの操作のガイドを行なうというものです。

シニアユーザーにとってはありがたいサービスですね。価格は6,500円~となっています。

ODNへの問合せ方法

ODNの場合、WebページにまずFAQ集がまとめてありますので、わからないことがあったときは、まずチェックしてみるといいでしょう。
それでも解決できない場合は、メールフォームや電話で問い合わせをしましょう。

問い合わせ窓口の詳細情報は以下の通りです。

各種手続きに関する問い合わせ

電話番号:0088-222-375
※受付時間:10:00~18:00(年末年始を除く)
メール:こちらから

接続設定に関する問い合わせ

電話番号:0088-228-325
※受付時間10:00~19:00
メール:こちらから

上の電話番号に繋がらない場合

電話番号:0800-2228-375

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もし、ODNをやめるなら?

ODNの解約方法は?

契約期間と解約金は?

ODNの各種サービスは、他社のもののように「◯年縛り」という契約タイプにはなっていません。
このため、ODNは契約後いつ解約しても違約金は取られません。

そのため、乗り換えを前提として短期間だけ加入するプロバイダとして、ODNは向いていると言えます。
この点は、他にないメリットであると言えそうです。

解約方法は?

ODNの各種サービスの解約は、会員専用のWebページから行えます。

解約後は、名目上「撤去工事」がなされますが、これの実態は回線の終端装置やルーターなどのレンタル機器をODNに返却することで、光ファイバーの配線を撤去することではないため、簡単な作業で終わります。

ファイバーの配線さえ残してあれば、しばらく後にその回線を使ってフレッツ系のサービスに再加入することも可能です。
この場合、工事費は最小限で済みます。


ODNは歴史の古いプロバイダですが、ODNの親会社であるソフトバンクには同様の回線を使ったインターネット接続サービスが数多くあり、ODNのサービスそのものは、終息に向かっていると推測できます。

特にフレッツ系の光回線の最高速度が、一世代前の100Mbpsにとどまっている点は、他のサービスと比べると大きなデメリットになると思われます。
現時点で1Gbpsに対応していないということは、将来も対応するつもりはないということでしょう。

当サイトでは、このほかのインターネットサービスについてもご紹介していますので、ぜひ乗り換え・開通の参考にしてみてください。