光インターネットを始めようと考えているけど、工事のことが正直分からなくて不安。
そんな人たちもいらっしゃるのではないでしょうか。「複雑そう」とか、「面倒なんでしょ?」という声も聞こえてきそうですが、安心してください。
結論から言うと、光回線の工事はシンプルそのものです。その中でも注意したい点はいくつかありますが、ポイントをおさえれば、何も心配することはありません。今回は、光回線の工事に関する基礎知識から、気を付けたいポイントまで幅広くお伝えします。
ぜひ参考にしてみてください。

※本記事は2024/3/1時点の情報です。詳細は各公式ページをご参照ください。

工事前に準備することは?

光回線の工事を行うのは、はじめてという方は、「工事まではどんな流れになるの?」「どんな準備をすればいいいの?」と疑問に感じているかもしれませんね。
まずは、工事が始まるまでのことについて簡単にご紹介します。

開通工事日程を決める

申し込みをするとオペレーターから工事日調整の連絡が入ります。

基本的にどの業者でも工事は平日だけでなく、土日祝日も含めて行っています。
しかしながら、追加料金として3,000円程必要な場合もあるため注意しましょう。

また、土日祝日を希望する場合、工事の申し込みが混み合う可能性がありますので、平日と比較すると、工事日程が遅れてしまうことも考えられます。

できる限り早めにインターネット環境を整えたいのであれば、日程調整を行う際に、担当者の方に最短工事可能日を聞いておくことをおすすめします。

パソコン周辺機器を用意

工事の前には、パソコンの周辺機器を揃えておきましょう。

基本的には肝心のパソコンがあれば問題はありませんが、光ファイバーケーブルを室内に引き込んだ後に、回線終端装置(ONU)を介してパソコンへと接続します。

この際に、パソコンを複数台する予定のある人であれば、無線LANを事前に用意する必要があります。
無線LANは、業者からレンタルしてもらえる場合もあるので、自分で購入する必要があるのかどうか、事前に確認しておきましょう。

また、オプションとしてひかり電話を申し込んだ際には対応のホームゲートウェイを担当業者が持ってきてくれますが、パソコンに繋ぐためのLANケーブルに関しては自分で用意する必要があります。

光回線の基本的な工事ってどんな内容?

では、実際に光回線を開通するための工事はどのようなことが行われているのでしょうか。
ここでは基本的に行う工事の内容を詳しく見ていきましょう。

業者が行っていることですので、契約者本人が何かしなくてはいけないというわけではありませんが、どんな作業をするのか知ることで安心して工事当日を迎えることができると思います。

光回線の引き込み

光回線工事の中で最も時間を要するのが光ファイバーケーブルの引き込みです。

通常は電話用の配管やエアコンダクト(送風管)を利用して行われるのですが、既存の設備が利用できないケースがあります。
そういった場合には、壁に1センチほどの穴を開けなくてはいけない場合もあります。

稀に賃貸物件の場合だと穴を開けられない場合がありますので、そういったときは開通不可となってしまいますので注意しましょう。

基本的な流れは以下の通りです。

  1. ONU設置場所まで光ファイバーを配線する
  2. 家屋~電柱間の光ファイバーを固定する
  3. 電柱についている「光ファイバーケーブル接続箱」で引き込んだ光ファイバーと交換局から来ている光ファイバーを接続する
  4. 開通確認試験を行う
  5. 工事終了

工事は、ただ単に光ファイバーケーブルを室内まで引き込むのではなく、ケーブルが強風などで引っ張られてしまった際、家屋を傷つけないよう、細心の注意を払って行われます。

回線終端装置の設置

屋内へと引き込まれた光ファイバーケーブルを回線終端装置(ONU)と接続をします。
回線終端装置(ONU)は、光ファイバーの中を通ってきた光信号をパソコンや電話機で使用可能な電気信号に変換する装置です。
この装置がなければ、光ファイバーを利用することはできません。

しかしながら、光信号は光ファイバーの中を屈折して伝わるため、曲げに極端に弱い特徴を持っているため、光ファイバーと回線終端装置(ONU)を直接繋ぐことはできません。

そのため、光回線と曲げても大丈夫な「曲げフリーコード」を接続させるための光コンセントを取り付けます。
曲げフリーコードをONUに接続し、設置ができれば、基本的な工事はこれで完了です。

パソコンへの配線・設定

パソコンの配線・設定は、通常の工事料金には含まれておらず、別途インターネットへの接続設定を事前に申し込んでおけば行ってもらえます。
これに申し込んでいない場合は、自分で設定することになります。

ただし、多くの場合、インターネットサービス事業者から、接続やセットアップについて分かりやすく説明している説明書やCD-ROMなどが提供されるため、それを確認にしながら行えば、そんなに難しいことではありません。

また、ONUとパソコンをLANケーブルでつないで、パソコンにCD-ROMを入れれば、ほとんど半自動でインターネットの接続設定を行ってくれるので安心です。

それでも分からないことがあれば、サポートセンターに連絡をしましょう。
どうしても不安な場合、別料金を支払って、専門のスタッフに設定をお願いしてくださいね。

戸建の光回線工事内容

工事の基本的な流れは、上で説明した通りですが、戸建てとマンションの場合では、若干工事の方法が変わってきます。
戸建タイプの基本的な工事内容は以下の通りです。

  1. 自宅前の電柱から家の外壁に光回線を引き込む
  2. 外壁に配線を固定する
  3. 電話の配管を利用して光回線を部屋まで引き込む
  4. 屋内まで光回線を引き込み、そこに回線終端装置等の専用機器を設置する
  5. パソコンと専用機器を有線、または無線でつなぎ、接続設定をする

マンションタイプの光回線工事内容

最近、新しく建てられたマンションなどの集合住宅の場合、既に光インターネット回線が導入済みである場合が多く、そういったマンションであれば共有スペースに引き込まれている光ファイバーを室内へと引き込んで、ONUなどの専用機器とパソコンをつなぎ、設定を完了させれば、インターネットの利用が可能です。

さらに、賃貸物件の場合だと、前に住んでいた人が使っていた光コンセントがある場合も珍しくなく、そういったケースだと、光ファイバー用の光ゲートウェイとONUが自宅に郵送されてくるだけで、あとは自分でセッティングするということになる場合もあります。

この場合は、「無派遣工事」として扱われ、通常よりも工事費が安くなります。

しかしながら、中にはまだ光回線が導入されていない場合も多く存在します。
その際は、管理会社等の承諾が必要となるため、開通までの時間を長く要することになるのですが、建物の構造上でマンションタイプの工事が行えないこともあります。

工事の時間はどれくらいかかる?

ここまで説明をすると、気になってくるのは工事にかかる時間ですよね。
工事には、必ず立ち合いが必要になるため、どれくらい時間がかかるのかは把握しておいた方がいいでしょう。

結構な時間がかかってしまうのではないかと思われがちですが、実は長くても2時間程度で完了するケースがほとんどです。
また、既に光回線が導入されているマンションであれば、30分~1時間程度で終わることも珍しくありません。

もちろん、これには利用する回線の種類や建物の構造、天候など様々な理由によって多少は前後することもあります。
そのため、工事の日程が決定したら、その日はなるべく大事や予定は入れないようにしておいた方がいいでしょう。

申し込みから開通までの期間は?

光回線を申し込んでから開通までどれくらいの期間を要するのでしょうか。

引っ越しなどに伴い回線を新しく導入するなど、できる限り早くインターネット環境を整えたいところですが、通常は1ヶ月ほど期間が必要になります。
どれだけ順調に進んでも3週間以上は掛かってしまうことは覚悟しておいた方がいいでしょう。

また、土日の工事を希望した場合は特に混雑しますので1ヶ月以上は見込んでおいた方が良さそうです。
特に光回線が導入されていない賃貸マンション等に関しては管理会社の承諾を得る必要があり、手続きに時間がかかってしまう可能性もあります。

また、光回線工事には以下のような繁忙期が存在します。

・新入学生・新社会人の申し込みが集中する3月~4月
・公務員の異動時期である4月
・民間企業の転勤者が多い7月と10月

これらの繁忙期は、他の時期よりも申し込みから開通までに長くかかってしまうことが予想されます。
できるだけ、こういった時期を避けて申し込むことをおすすめします。

工事は雨の日でもできる??

光回線と聞くと、どうしても電気というイメージをしてしまうため、雨の日の工事が難しいという考えにいたってしまう人も多いようです。
しかし、光回線はあくまでも光ファイバーです。
電気的な配線工事もありますが、これに関しては室内のみで行っています。

そのため、工事をする際の安全基準を満たしていれば、雨の日でも十分に問題なく工事を行うことは可能です。

ただし悪天候により足場が危険な状態になってしまうような場合は、まれに中止となるケースもあります。

延期するかどうかは、現場作業者の判断で決まりますので、それに従ってくださいね。

賃貸・アパートの場合は許可を取らなくちゃいけない!?

光回線工事を行うにあたって、非常に重要なポイントがあります。
それは持ち家か賃貸かということです。

持ち家であれば、自由に工事を行うことができますが、賃貸の場合はそうはいきません。
既に回線が引かれている場合は問題ありませんが、そうではない場合はどうすれば良いのでしょうか。

結論から言うと、大家ないしは管理会社に許可をとれば問題なく工事を実施できます。

なぜ許可を取らねばいけないかというと、光ファイバーケーブルを室内に引き込む際に、穴を開けなければならない場合があるからです。
事前に許可が取れていないと、工事事業者も穴あけの作業を行うことができません。

また、当日になって、許可が取れていないということになった場合、工事を延期せざるを得ない状況になってしまいます。
このようなトラブルを未然に防ぐためにも事前に大家さんに確認をして、必ず許可を取るようにしましょう。

また、回線事業者にも住居形態や大家さんとの交渉状況についてきちんと伝えておきましょう。

工事を依頼するときの注意点ってどんなことがあるの?

ここまで工事の内容について説明をしましたが、工事自体はもちろん業者が行ってくれますし、何かインターネット接続で分からないことがあれば、サポートセンターが丁寧に対応をしてくれます。

ただし、まれに工事が原因でインターネットサービス事業者とトラブルとなってしまうケースもあるようです。
ここでは、トラブルを避けるための注意点をいくつかご紹介します。

申し込み時のやり取りを記録

インターネットで申し込みを行った場合、やりとりの大半が電話です。
その中でサービス提供元との認識の違いによって後にトラブルになってしまうケースも多々あります。

そうならないためにも、自分の希望はできるだけ早めに伝え、可能であれば、会話の情報をまとめてメモしておくと後々役に立ちます。

・やり取りをした日時
・やり取りをした相手の名前
・やり取りをした内容

過剰書きでも良いので、このような情報をメモしておくと、後でトラブルとなってしまった場合に有利です。
少なくとも相手の名前は必ずひかえておきましょう。

工事が延期になることもある

申し込みをしてから1ヶ月程度たち、ようやく工事日が来たと思ったら、様々な理由で工事が延期になってしまうこともあるようです。

よくある延期のケースが配管不良です。
築年数が浅い場合は、こういったケースになるのは稀ですが、築何十年も経過している住宅環境であれば配管が切れていて光ファイバーが通らないこともあるようです。

また、光回線を乗り換えての工事の場合だと先に解約をしておかないと切り替えの工事ができないというケースもあります。
業者によっては他社の機器をいじることもできますが、後々問題となってしまう場合もあるため、工事日までに解約・撤去が必要かどうかを確認しておくようにしましょう。

詐欺に注意

光回線の申し込みとは直接関係ありませんが、最近、「NTTの工事担当」を名乗る詐欺が流行っているようで、実際に被害に遭っている人も存在します。
その手口は様々ですが、自宅に訪問をして回線状況を確認したい、キャンペーン企画としてモデムが無料になるなどを電話口で伝えてくるといった手法が多く出回っています。

まず、基本的にNTTから直接そういった電話がかかってくることはまずありません。

また、こういった場合は会社名や自分の肩書などをはっきりと言わずに、案内をしてくるケースがほとんどですので、そういった場合は詐欺かもしれません。
怪しければ、相手の電話番号などを聞くなどして、それがNTTに関係しているのかを照らし合わせてみるといいでしょう。

希望と違う配線をされてしまう

業者は基本的に工事の内容を事前に説明をしてくれる場合がほとんどです。
しかしながら、中には利用者の状況を確認しないまま工事に取り掛かる人たちもいます。

例えば、通常ならパソコンを使う場所などについて聞かれ、相談した上で回線終端装置(ONU)の位置を決定しますが、相談なく位置が決定されてしまうことがあります。

業者の中には、極力早く作業を終わらせられるように、確認なしで進めてしまうというようなこともあるので注意が必要です。
もしも配置などに希望がある場合は、事前にしっかりと業者に伝えておきましょう。

主な光回線の工事費一覧

では、実際に光回線の工事をする際に必要な金額はどれくらいなのでしょうか。まずは、主な光回線サービスの戸建・マンションタイプの工事費用をご覧ください。

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※キャンペーン中auひかりは実質無料、ソフトバンク光は無料

NTT系列であれば、戸建が19,800円、マンションタイプであれば16,500円と一定の金額で提供をしています。
auひかりやソフトバンク光に関しては独自の金額設定を行っており、若干高めに感じるかもしれませんが、キャンペーン中なら、NTTよりお得に開通できます。

また、これ以外の初期費用としては、契約事務手数料として各社3,300円を支払う必要があります。

工事費無料で光回線を導入する方法は?

先に載せた表を見ても分かるように、工事費は決してお財布に優しい金額とは言えませんよね。
これをできるだけ安くして光回線を導入する方法はないのでしょうか。

おすすめの方法は、工事費無料キャンペーンを利用することです。

他社と比較をしても高いなと感じるauひかりやソフトバンク光でも頻繁に全額を負担してくれるキャンペーンが実施されています。
これに関しては、期間限定なので、キャンペーン期間を確認して適用対象になる時期に申し込みをしましょう。

また、この他にも通常より安い費用で工事ができる場合があります。
例えば、マンションに住んでいて光回線が導入されている場合は、光回線を室内に引き込んで機器と接続するだけですので、その分工事費が安くなります。

また、前の住人が光回線を使用していた時など光コンセントがある場合は、行為不要で、ONUなどが自宅に送られてくるだけで済むため、ほとんど無償でインターネット環境を整えることが可能です。

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この記事を書いた人
福田ありさ

福田ありさ

ぴかまろ編集・ライティング担当。光回線の販売経験を活かして、インターネットサービスのあれこれをわかりやすくお伝えできるように日々奮闘しています。家でも光回線やスマホサービスを色々試しており、ユーザー目線でリアルな情報を発信できたらと思っています!よろしくお願いします。

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