光回線のオプションとして多くのサービスでは光電話が提供されています。
光電話は、従来の固定電話よりもお得になるということを耳にしたことがある人も多いかもしれません。

その噂は本当なのか、また光電話のメリットだけでなく、デメリットに関しても、ご紹介します。

光電話ってそもそも何?

近頃は、当たり前のように「光電話」というキーワードが使われるようになりましたが、そもそも光電話とはどういったものなのでしょうか。
従来の固定電話とはどう違うのでしょうか。

まず、一般的に使われている電話はメタルケーブルと呼ばれる導線でできたケーブルで通信を行ってきました。
それに対して、光電話では光ファイバーケーブルが使用されています。

また、今までの電話回線は、一般家庭であれば必ず存在する電話回線の差し込み口から屋外の電話線に繋がっていました。

光電話の場合、それとは別のルートから光ファイバーを屋内に引き込みをします。
これは、もともとインターネットを利用する際に必要な回線ですが、光電話では、それを電話回線としても利用します。

IP電話とは?

ここで、IP電話に関してもご紹介しておきましょう。
よくある疑問として、光電話との違いがあります。
光電話は光ファイバー網を利用して通話を行います。

それに対してIP電話はインターネット網を利用しています。
もっと分かりやすく説明をすると、光電話とはNTTなどのインフラを持った回線事業者が提供しているのに対し、IP電話は主にプロバイダが提供しているサービスです。

スマートフォンなどに050から始まる電話番号からの着信があったりしますが、大抵の場合はIP電話です。

IP電話は、電話料金が安いというメリットがありますが、IP電話対応機器(VoIPアダプタ)を別で用意する必要があり、110番や119番などの緊急機関、0120などのフリーダイヤルへの通話ができないといったデメリットもあります。

普通の電話と使い勝手は違うの?

光電話を利用したことがないという方は、光電話は今までの固定電話と比較して使いにくイメージがあるのではないでしょうか。
しかしながら、光電話は電話の使い方、音声品質に関しても一般の加入電話とほとんど差はありません。

また、光電話はインターネットの情報や電話の音声に関しても同じ光回線に乗せて運ぶ仕組みの光IP電話とも呼ばれています。
そのため、IP電話では通話することのできない110番、119番など緊急機関への発信も可能です。

電話番号は変わるの?

一般の加入電話から光電話に乗り換えた際、電話番号を変える必要はあるのでしょうか。

数年前までは、スマートフォンや携帯電話に関しても機種変更などをするたびに電話番号が変わってしまい、面倒臭さを覚えていた人もいるかもしれませんが、現在はモバイルナンバーポータビリティ(NMP)と呼ばれる制度ができてからは、電話番号をそのまま利用できるようになりました。

光電話も今まで使っていた電話番号をそのまま利用することが可能です。
ただし、引っ越しなどで設置場所を変更する場合、エリアによって番号が移行不可のケースがありますので、注意してください。

また、番号をそのまま継続する場合は、1電話番号ごとに別途工事費として2,000円が必要ですので、あらかじめ確認しておきましょう。

今の電話機はそのまま使えるの?

IP電話の場合は、IP電話対応機器(VoIPアダプタ)を別途で用意するか、NTTなどからレンタルする必要がありますが、光電話は電話番号同様に、そのまま利用することが可能です。
なお、G4FAXなど、一部の電話機は利用できない場合があります。

ISDN対応電話機器に関しては、基本的に利用することが難しいですが、一部プランでは、ISDN変換アダプタ(別途購入)の使用で、そのまま電話機を使用することができる場合もありますので、事前に確認をしておきましょう。

電話機以外に用意するものはあるの?

IP電話を利用する際は、契約をするプロバイダによって事前に用意をしておかなくてはいけないものもあります。
しかしながら、光電話の場合、自分で事前に用意するものは一切ありません。

光ファイバーケーブルを接続するための光電話対応機器に関しても各事業者によってレンタルが行われていますので、必要な場合は各自で問い合わせを行ってくださいね。

光電話の導入工事はどんなことをするの?

では実際に光電話を導入する際の工事はどのようにして行われているのかを確認していきましょう。
ここでは光回線を導入するところから、ひとつひとつの工程に関して詳しくご紹介します。

光回線の引き込み

光回線工事の中で最も時間を要するのが光ファイバーケーブルの引き込みです。
通常は電話用の配管を利用して行われるのですが、既存の設備が利用できないケースがあります。

そういった場合には、壁に穴を開けて引き込み工事を行うこともあります。
基本的な流れは以下の通りです。

  1. ONU設置場所まで光ファイバーを配線する
  2. 家屋~電柱間の光ファイバーを固定する
  3. 電柱についている「光ファイバーケーブル接続箱」で引き込んだ光ファイバーと交換局から来ている光ファイバーを接続する
  4. 開通確認試験を行う
  5. 工事終了

工事では、ただ単に光ファイバーケーブルを室内まで引き込むのではなく、ケーブルが強風などで引っ張られてしまった際、家屋を傷つけないように注意をして作業を行うなど、様々な工夫がされています。

また、光ファイバーケーブル接続箱には、近隣の家庭で利用されている光ファイバーケーブルもありますので、それらを誤って切ってしまわないように細心の注意を払っているため時間がかかってしまいます。

回線終端装置の設置

屋内へと引き込まれた光ファイバーケーブルを回線終端装置(ONU)と接続をします。

これは光信号を電気信号へと変換するための装置で、光ファイバーの中を取ってきた光信号をパソコンや電話機で使用可能な電気信号へと変換をします。
この装置がなければ、光ファイバーを利用することはできません。

しかしながら、光信号は光ファイバーの中を屈折して伝わるため、曲げに極端に弱い特徴を持っています。
これを改善するために、曲げフリーコードへと変換してくれる光コンセントを取り付け、ONUを設置したら、基本的な工事はこれで完了です。

光電話開通

光回線の開通工事後は、光電話の接続を自分でする必要があります。

また、自分で接続をしなくてはいけないというと、難しそうに感じてしまいますが、その内容はさほど難しいものではありません。
ひとつひとつ確認をしていきましょう。

  1. パソコンなどに接続されているLANケーブルを光電話対応機器に接続
  2. 別のLANケーブルで光電話対応機器とパソコンとを接続
  3. 電話回線接続口から電話線を外し光電話対応機器に接続
  4. 電源ONで自動的に設定がスタート
  5. 受話器を上げて光電話の発信テスト

基本的な工事は業者が行ってくれますので、あとは光電話の開通を光電話対応機器に同封されている取扱説明書通りに行えば完了です。
最後の発信テストは確実に行ってくださいね。

また、光電話対応機器の配線を行う際は、パソコンなどの電源は必ず切ったうえで行いましょう。
なお、光電話対応機器にはON/OFFといったスイッチがなく、電源コードをコンセントに差し込むだけで電源が入るようになっていますので、ご注意ください。

光電話の通話料はどれくらい?

ここからは、「光電話は一般の加入電話と比べてお得になるのか?」を解説していきます。

まずは下の表をご覧ください。
光電話の通話料と加入電話の通話料に関してまとめていますが、加入電話に関してはNTTを介しての平日午前8時~午後7時の間に通話する場合の料金を示しています。

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表を見ると、光電話の通話料の方が一般の加入電話より断然お得になっていることが分かます。
最大で90%OFFとなってしますし、全国で一律料金となっている所も加入電話に比べて優れています。

また、一般の加入電話の場合、距離によって通話料金が変わる場合がありますが、光電話の場合は国内であれば変わりません。

長時間話し過ぎてしまうと、高くなってしまう国際通話に関しても、アメリカ合衆国(ハワイを除く)だと60秒で9円、最大で85%OFFと大変お得になります。
なお、加入するプランによっては上記の表通りにならない場合がありますので、ご注意ください。

どんなプランがあるの?

フレッツ光(NTT東日本・西日本)の電話プラン

光電話A

後程、詳しくご紹介しますが、光電話の場合、ナンバーディスプレイなどのオプションは有料になります。
複数必要な場合は、月額料金が高くなってしまい、家計の負担が大きくなってしまいます。

そんな時に安心なのが、光電話Aプランです。
6つの付加サービスが含まれたプランで、光電話の月々の料金も、さらにお得になります。サービスの内容は以下の通りです。

・ナンバー・ディスプレイ(番号表示サービス)
・ナンバー・リクエスト
・キャッチホン
・ボイスワープ
・迷惑電話お断りサービス
・着信お知らせサービス

これらを全てオプションとして付けた場合の料金は2,280円なのですが、光電話Aであれば全部含んで月額利用料が1,500円。
さらには480円分(最大3時間相当)の通話料が含まれ、それを次月へ繰り越すことも可能です。

迷惑電話などに困っていて、これらに対処したいなどの場合はおすすめしたいプランです。なお、月額利用料に含まれている通話料を超過後の通話料は3分間で8円です。

安心プラン

オプションサービスはいらないけど、仕事などで長時間通話する方におすすめしたいのが、安心プランです。

月額利用料に含まれているオプションは一切ありませんが、その代わり1,280円分(最大8時間相当)の通話料が含まれて1,500円とお得に利用することが可能です。

月額利用料に含まれている通話料を超過後の通話料は3分間で7.2円です。
なお、余った分の翌月への繰り越しはありませんので、ご注意ください。

もっと安心プラン

もっともっと通話する時間が長い人におすすめなのが、もっと安心プランです。
通話だけに特化したプランですので、安心プランと同様、オプションサービスは一切付いていません。

こちらは、4,800円分(最大30時間相当)の通話料が含まれて、月額利用料金は3,900円です。
安心プランと同様に、月額利用料に含まれている通話料を超過後の通話料は3分間で7.2円で、余った分の翌月への繰り越しはありません。

光電話に乗り換えるデメリットは?

停電時に使用できない

アナログ回線の場合、NTTの基地局が停止しない限りは停電時に電話が使えなくなることはありません。

しかしながら、光回線の場合、光ファイバーケーブルから一般電話機を利用可能にしているため、ホームゲートウェイなどの装置が必要となります。
これらは、電源を必要としているため、停電時には利用できないというデメリットがあります。

ちなみに、NTTでは、停電時でも光電話が利用できるように、「光モバイルバッテリー」を別途販売していますので、興味がある人は購入してみてくださいね。
これは、日ごろから充電をしておけば、スマートフォンなど様々なモバイル機器に給電することが可能で、いざという時に役立ちます。

オプションサービスはどんなもの?

ここからは、代表的な有料電話オプションサービスをご紹介します。
※カッコ内の金額は月額利用料金を示しています。

・ナンバー・ディスプレイ(400円)
最近の電話機では当たり前の機能になってきましたが、かかってきた相手の電話番号を電話機のディスプレイで表示させるサービスです。
これを利用するためには、ナンバーディスプレイ対応の電話機が必要です。

・ナンバー・リクエスト(200円)
非通知設定でかけてこられると、出てもいいものかと迷ってしまいますよね。
迷惑電話の可能性も高く、かかってきても出ないという人も多いでしょう。
ナンバー・リクエストは、そんな電話番号に対して電話番号を通知してかけ直すよう自動音声で通知をしてくれるサービスです。

・キャッチホン(300円)
誰かと通話中に他の人から電話がかかってきたときに、それに出ようと思えば、一旦電話を終了して通話をするというのが常識でした。
しかしながら、キャッチホンを使うことで、はじめに話していた相手との通話を保留状態にし、後からかかってきた電話に対応することができます。

・ボイスワープ(500円)
スマートフォンや携帯電話と比較して固定電話で不便に感じることが外出時に掛かってきた電話に気づかないことではないでしょうか。
大事な電話がかかってくるときに外出しなければいけないことって意外と多いですよね。

ボイスワープを利用すれば、かかってきた電話をあらかじめ指定しておいた電話番号に転送をしてくれます。
呼び出し音を鳴らさずに直接転送をしたり、指定した電話番号からかかってきたときだけ転送するようにしたりと、様々な設定を行うことが可能です。

・迷惑電話おことわりサービス(200円)
迷惑電話に悩まされている人も多いのではないでしょうか。
それが迷惑電話だと分かっていれば、出なければ済む話なのですが、1日に何度もかけてくる場合もあります。
また、その中には新手の詐欺だったり、被害に遭っている人もいます。

迷惑電話おことわりサービスは、そんな迷惑電話を受けた直後に電話機で登録操作を行うことで、それ以降電話がかかってきても、自動転送してくれるため、迷惑電話の悩みを低減できます。
なお、拒否登録個数は最大で30個までです。

・着信お知らせメール(100円)
外出先や仕事場などにいるときに、大事な電話がかかってきた場合、帰宅してからではないとその存在を知ることができません。
何でもない電話であればいいのですが、急を要する連絡の場合はすぐに知りたいですよね。
先にご紹介したボイスワープであれば、指定した電話番号に転送することが可能ですが、月額料金も500円と少しお高め。

この着信お知らせメールであれば、電話の転送は行ってくれませんが、月額料金100円で指定した番号から電話がかかってきた場合に限り、あらかじめ登録しておいたメールで確認することができます。
なお、着信情報をお知らせするメールアドレスの設定は最大で5件まで、登録可能な電話番号は最大30件です。

また、このようなオプションサービスを付ける際は、別途工事費が必要になってくるケースもありますので、事前に確認をしておきましょう。

通常は、1オプションにつき1000円前後の費用がかかります。

接続できない番号が存在する

IP電話のデメリットとして、110番や119番といった緊急機関への通話ができないとご紹介しましたが、光電話であれば、通話が可能です。

しかしながら、これら以外のNTTが提供している電話サービス、時報(117)や天気予報(177)といった電話番号への通話が光電話では不可能になりますので、注意が必要です。

どの電話サービスが利用できないかに関してNTT西日本の公式サイトで詳しい情報が書かれていますので、参考にしてみてください。
最低限のサービスは利用可能ですので、ほとんどの人に影響はないかと思いますが、特殊な使い方をしている方は事前に確認をする必要があります。

光電話の解約方法は?

光回線のみを解約する場合、各事業者へ連絡をして解約手続きを行ってもらいましょう。

また、光電話で利用中の電話番号をそのまま継続したい場合は事前にNTTに確認をしておきましょう。
光電話対応機器など、利用時にレンタルしていたものに関しては返却する必要がありますが、その際の返送料は場合によって負担することになります。

光回線自体を解約する場合は、各事業者がサポートダイヤルで受け付けを行っています。その際に、光回線を導入した時の工事費を分割で支払っていて、まだ支払いが済んでいない場合は、初期工事費の残額を一括で支払うことになりますので、ご注意ください。
その他にも違約金が発生する場合があります。

引越しするときは?

光電話を利用している状態で引っ越しをする場合の手続きはどうすれば良いのでしょうか。これについては各事業者によって異なりますので、ご利用中サービスの公式サイト内の案内に従いましょう。

また、引っ越しの手続きには、時間を要するため、引っ越し直前になっての連絡は避け、1ケ月前を目安に手続きを済ませましょう。

もし、NTT東日本エリアに住んでいる場合で西日本エリアへの引っ越し、またはその逆の場合、引っ越し先にて手続きが必要になりますので、ご注意ください。

スマホで光電話って何?

光電話を契約したら、固定の電話機だけでの利用を考えている人も多いかもしれません。

でも、子機があれば便利ですが、固定電話のみだと家の中で自由に動き回りながら電話をするのって難しいですよね。
そんな時に便利なのが、スマホで光電話です。

使い方は非常に簡単。
対応アプリをスマホでダウンロードして自宅のWi-Fiにスマホを接続すれば準備完了。
ダウンロードをしたアプリをタップするだけでスマホで光電話を受けたり、掛けたりすることが可能です。

これなら、家じゅう好きな場所で電話ができますし、イヤホンをつければハンズフリーで「ながら電話」も可能です。
忙しい主婦の方には大変便利な機能ですよね。

また、携帯電話専用ダイヤルで「0570」から始まる電話番号をよく見かけますが、このナビダイヤルはスマホの通話定額対象外のため、スマホからかければ、通話料が高くついてしまいます。
その点、スマホで光電話であれば、光電話の通話料金でかけられるので、お得ですよね。


今回は、光回線を契約する際に申し込むことができる光電話に関して、詳しくご紹介してきました。
特にスマートフォンや携帯電話以外でも固定電話を利用している人であれば、一般の加入電話と比較して料金がお得になるので、おすすめです。

かけることができない電話番号があるなど、デメリットもありますが、それらを気にしないのであれば、電話機や電話番号もそのまま利用できるので、変えてみてもいいかもしれません。
様々なプランがありますので、検討してみてくださいね。